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銀河の中心で愛に溺れて

タカラヅカとジャニーズと…とにかくひたすら脳内お花畑

花組エリザベートについての考察

今月22日、花組宝塚大劇場公演「エリザベート」が開幕しました。

この公演は劇団の半端ではない期待を背負って立つ明日海りおのトップお披露目公演であり、相手役である蘭乃はなの退団公演であり、そして生粋の花組っ子として育ってきた男役スター望海風斗の花組での最後の公演となります…。

そもそも、プレお披露目にベルばらフェルゼン編を持ってくるだけで、さすが100周年でのトップ就任は豪華なんだなぁというところですが、大劇場お披露目はがエリザベートと発表された時は劇団のみりおくん(明日海さん)への想いの強さに驚くほどでした。
それに加えらんちゃん(蘭乃さん)ラストステージ、だいもん(望海さん)花組お別れ……チケ難必至ですよね。

私は残念ながら行くことはできませんが、エリザベートという人とは縁というか個人的に興味を持ち、2年くらい前から色々ゆかりの地を訪れてました。

2年前にはエリザベートが嫁いだハプスブルク家の本拠地(?)、ウィーンを訪れ…

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エリザベートさんはミルクのお風呂に入られ、超厳しい体重管理、ウエストも激細……と美容に命を賭けていたお方ですが、その生活を垣間見ることができました。

好きでもない人と結婚し、姑との関係もうまくいかず……彼女の心が閉塞的になっていってしまう……これはよくある展開だと思うんです。
そして「美」という観念的なものに執着することで自己を守ろうとする、いや現実から逃げようとする。
そして天の邪鬼の如く、併合しているハンガリーの独立を容認するかのような態度をとる…(旦那さんであるフランツヨーゼフ2世、現在は専科の北翔海莉さんが演じられていますが、彼はハンガリー独立には断固として否定的でした)
ここまでの流れも、揺れ動き繊細な精神を持つ女性の心理の動きとしては理解しうるものです。
しかしこれではエリザベートは物語性に欠いた人間な気がしてしまうというのが私の印象です。

じゃあエリザベートの人間的なおもしろさってどこだろう、彼女という人間を考える中でより物語性を帯びる考え方はないだろうかと考えた時、挙げられるのは彼女はマリアテレジアを非常に尊敬していた、ということです。
マリアテレジアは言わずと知れたハプスブルクの生んだ最強女性です。母として、妻として、そして「太陽の沈まぬ」と言われた大帝国を築き上げた名家の長としてマリアテレジアは素晴らしい人でした。正直言って、美容に異様に執着したり、旦那を国にほっぽり投げて旅行をしまくるエリザベートとは対極にある人間なのです。
賢いエリザベートのことですから、自分がマリアテレジアのようだ、とは思っていなかったと思います。逆に、こうなりたいと願うが故に現実との差異に悩み、苦しみ、彼女が崩壊していく(表現が適切かどうかはわかりませんが)ことになっていったのではないかな、と考えるとより悲劇的であるし、彼女が愛おしく思える気がします。
もちろん、姑との関係や、ルドルフの悲劇、宮廷内の人間関係が彼女に全く関係ないというのではありません。
しかし彼女の崩壊の内的要因をここに見出すのはおもしろいんじゃないかというのが私の考えです。


さぁ、長々と語ってしまいましたが。
今年はスイス、ジュネーブにあるエリザベートが暗殺された場所を訪れました。

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こんな美しいところで殺されたのです。
無政府主義者、ルキーニの手によって。

エリザベートが死を迎えたホテルを訪れると血に染まった彼女の遺品を見ることができました。

エリザベートの最期、というのはネットで調べればかなりの方が書かれていると思いますが、皇妃の暗殺としてはあまりにあっけなく悲しいものです。
でもきっと、彼女は生来非常に強い関心を抱いていた死と本当に会えたことで、もうこの世に未練などなくなってしまったのかなぁと思います。

グタグタ書きましたが、花組公演行かれる方はぜひ、楽しんでいらしてください。みりおさんの美しすぎるトート、観たかったなぁ…


では、ごきげんよう。