銀河の中心で愛に溺れて

タカラヅカとジャニーズと…とにかくひたすら脳内お花畑

19歳ヅカヲタがロンドン・ウエストエンドでミュージカルを観てきたレポ

世の中の大人と知り合って話を聞いてると、かっけー大人の中には大きく分けて5種類の人間がいることに気づきました。

1.ハワイ大好き人間

基本的に休みというものが存在すれば即ハワイに行く。流行というものはハワイから始まるもの。ハワイのおすすめのホテルとパンケーキの話になると止まらない。「ハワイって〜時差が辛いじゃないですか〜…」って言うと無視して話題を変える人々。

 

2.ロンドン大好き人間

ロンドン大好き。グレートブリテンラブ。イギリス英語に気品を感じて、全体的に感じられる余裕感半端ない。イギリス王室ネタ大好き。ダイアナ妃懐古厨。「ロンドンって〜食事まずいじゃないですか〜」は禁句。

 

3.パリ大好き人間

パリが世界の中心だと思ってる。ジュテーム。第三路線を常に歩もうとするフランスが大好き。食事もおいしいのはパリだし、ファッションの中心もパリだし、オペラを観るにもパリだし、そう、PARIS IS NO.1を信条に生きてる人々。「フランス人って英語喋れるくせに通じないフリしますよね〜」が禁句。

 

4.アメリカ本土大好き人間

NY、サンフランシスコ、ラスベガス、ロサンゼルスは心の故郷。英語大好き。下着買うならビクトリアシークレット、ジャージ買うならJUICY。ディズニーランドも本場じゃなきゃ〜ワインもオーパスワンが至高、世界の中心はU・S・A!!!な人々。

 

5.その他

「そもそも海外が嫌い」「イタリアが好き」「韓国LOVE。コスメもエンタメも世界の中心はここ。」etc

 

超主観的ですけど!!あくまで主観ですけど!!

 

ということでそんな熱狂的なファンを持ちつつ、世界の中心の1つとして輝き続けるイギリス・ロンドンに行ってきました!!!!!!!

 

私にとってロンドンを訪れるのは初めてなんですが、今回の最大の目的は

とにかく!!ミュージカルの本場・ウエストエンドで観劇をすること。

ということで飛行機より、ホテルより先に劇場チケットを手配したほどです。

今回チケ手配した作品は3つ。「オペラ座の怪人」「ウィキッド」「レミゼラブル」。ほんとは「キャッツ」、「ライオンキング」、「ミスサイゴン」とか「シカゴ」とか他にも観たい作品いろいろありすぎて選ぶのほんと大変だったんですが、この3つにしました。

 

▽チケットの確保

備忘録的な意味も含めてどうやってチケット手配したか、書いておきます。人気公演でしかも週末だとかなりチケット難だから、それなりの席で観たいと考えているのならば絶対事前に席を確保したほうがいいと思います。オペラ座の怪人は土曜日ソワレを観ようと考えてたんだけど、土曜日ソワレ完全満席で席取れなかったし。もしかしたらHISとかその他日本語で代行してくれるエージェントさんに頼めば取れたのかもしれないけど、チケ代上乗せされるのは目に見えてるから全部自分で公式サイトから取りました。ちなみにこれはフランスでの例だから必ずしもウエストエンドでも同じかと言われればそうとは言い切れないけれど、エージェント通してとあるコンサートのチケット取ったら80€で公式から取ったら同じ席が50€でした、なんてことも。公式サイトから頼むってことはまあ英語で申し込むことになる訳だけど、別にそこまで大変じゃないから、安く良い席で確実に観る為にもちょっと英語で頑張った方がいいんじゃないかな〜と私は思います。

公式サイトに飛ぶと大体「Buy tickets」みたいなとこがあるからそこをクリックしてチケット購入はスタートします。日付選んで、席を選んで行く。大体一番いい席が90ポンドくらいで安い席だと15ポンドくらいです。全部決めたら個人情報を入れて、カード決済。意外と苦労せずに買えるはず!

 


▽musical "phantom of the opera"

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まさかの最前列観劇で、びっくりしてたら始まってあまりの素晴らしさに鳥肌立ちっぱなしっていうかもうオーバーチュアからすごすぎる。シャンデリアが上がっていくの口開けながら観てました。よくベルばらのペカザス飛ぶ場面で口開けて上観てる人いるけど、私完全にアレだった。ぽっかーーーん…って感じでした。

・マダムカルロッタとクリスティーヌの歌の違いの演じ方のうまさ。カルロッタももちろんすっごいうまいんだけど、クリスティーヌを彼が推す理由がわかるんですよね。声量とか技術ならカルロッタの方があるかもしれないけど、カルロッタは自分の歌声に酔いしれてる。そこがクリスティーヌにはなくて無垢で"少女"の声で。だから彼はクリスティーヌを選ぶんだね、と自然な流れで理解できた。(正直花組のらんじゅさんのファントムの時はそこがうーん、って感じたので)

・ひたすら感じたことは

ファントム、歌声がリアルエンジェルオブミュージック!!!


もうなんて言葉にしたらいいのかわかんない。感動しすぎ。こんな歌声あるんだ…みたいな震え。声も深くて、甘くて、でも泣いてる。声が涙流してるって感じました。ちょっと前にTwitterで「#フォロワーさんをイメージして小説の書き出し」っていうタグがあって、ふぁぼしてくれた友人に私も書いて遊んだんですが、その時に「神に愛された声だと思った。泣いている、と思った。泣き声というのではない、歌声である。けれどその声は確かに涙を流していた。喜びの歌より哀しい歌を聴きたい夜、私はそんな声を持った人と出会った。」って書いたんですよ。私、ファントムの歌聴きながらその言葉が頭に浮かんで。ああ、私、今そんな声を持つ人に出会えてるなってなんだか確信しました。

・メグの役の子可愛すぎだった…おめめくりくり。お人形かっ!!!というか、可愛すぎて初めのアイーダのシーンから目についてて、多分この子がクリスティーヌだなって思ってたらメグだったという(笑)お歌はアレだったので、メグで良かったと思うけど、最後ファントムの白いマスクを手にした時の表情が頭から離れません。可愛かったなぁ…

とまぁ、キャストひとりひとりについて書いてるといつまでも語りが止まらなくなる自信しかないので、総括感想。
そもそもファントムは人間なのか人間じゃないのかっていうところからしてよくわからないし、どうしてあのような姿になってしまったのかも不明だけど、ファントムはオペラ座という「美」を追求する場で、人々の醜い部分を一手に背負わされてしまったような気がして。もし彼が幻であったなら、それは人々が自分の醜い部分を彼の見た目に具現化しその存在を思い込むことで自分をラクにしようとしていたんじゃないかな、と感じました。切ない。というか悲しすぎるから、人間じゃないと思いたい。あんな悲劇的な人がいると思うとフィクションでも辛いから。でも最後ラウルとクリスティーヌが去る声を聴きつつ、ヴェールを抱きしめて泣きながら歌うファントムの姿は言葉とか歌詞とか哀しさとか超えた感動があった。あの空間にいることができる幸せを劇場じゅうの観客が噛み締めているのがよくわかりました。それと私はオペラ座のそばに週3レベルで通ってるから、屋上でラウルとクリスティーヌが愛を確かめ合うシーンの背景とか、舞台装置とかが「うんうんわかるわかる〜!」ってなったのが楽しかったです。

そして観ながら確信したのはほんとにこれは宙組でやってほしい作品だったな、ということ。前にTwitterでもそういう話をしたことあったけれど、かなめちゃん→ファントム、みりおん→クリスティーヌ、まぁ様→ラウルってもう完璧じゃん!!っていう。劇団は配役においてかなめちゃんにすごく孤独さを求めてたというか、かなめちゃんの持つ影をやたら強調したがってる感じかしたから(だから植爺作品が2作も当たったんだと思ってる。そう思いたい。)、そうなら絶対この役はぴったりだったんじゃないかな、と。みりおんはパーフェクトガールだし、天使の歌声だからこの役は言わずもがなぴったりだし(ファントム新公でもクリスティーヌだったし♡)、まぁ様はラウルみたいな役やらせたら天下一品だと思うんですよ。もう嫌味じゃない高貴さ。冷たいとか酷いとかじゃなくて、普通にファントムとか受け入れられないし、クリスティーヌのことが心配で仕方ないんだよ!だからファントムからクリスティーヌを守らなきゃ!っていう感じをまぁ様なら上手に醸すお芝居をされてたんじゃないかなぁ…っておもいます。考えれば考えるほど観たくてたまらなくなる、幻の宙組オペラ座の怪人でございます。




▽Wicked 
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前日のファントムに比べかなり大きな会場。劇場の前もかなり混んでて、写メ全然撮れなかった…悔やまれる。
すっごい現代的!!やっぱりファントムみたいなクラシカルなミュージカルに比べ、歌あり、踊りあり、友情あり、恋あり、なすごくお腹いっぱいに楽しめるミュージカルだったし、筋の深さもありながら華やかなショー的要素もあり…ととにかく豪華豪華でした。動物とか肌の色の違いとか、結構ディープな話題なんだけど、そこをメルヘンな世界観の中で展開することで子どもも楽しめる感じになっているところが製作陣のすごいところだなぁ…と感動するばかり。あとはひたすらエルファバ、グリンダ役の女優さんの歌唱力に鳥肌が止まりませんでした。魔法使いと私で一気に作品に引き込まれた。ああもう今帰れって言われてもチケット代無駄になったとか思わないなっていうくらい。ポピュラーも、うん、ほんとなんだろ、憎めないグリンダのキャラが全身から感じられるポピュラーで。四季キャストのポピュラーしか聴いたことなかったんですが、より一層躍動的でした!!「人気者にしてあげる♡♡(はぁと)」って感じがたまらなく可愛かった。てかめっちゃ顔も可愛くて、フリフリドレスが似合いすぎていた。まさおっぽかった(ボキャ貧)
ラスト2人で歌うとこはもう周りもみんな泣いてて、、うん、、泣くよね、、、最後はスタンディングオーベーションでした。うん、、立つよね、、観客の人が明るくて、拍手もいちいち「イェーイ!!」って感じで、フィエロとエルファバのキスシーンも「ヒューーー!!!!」って盛り上がってて、うわこれは日本では観れない光景だ…!と驚くばかり。例えば宝塚のキスシーンで、ちえさまがねねさまに超セクシーなキスの雨を降らせようとしてる時「ヒューーー!!」とか言う客いたら、私100%しばくもんな。(笑)魔法使いが「このコートはバーバリーだよ」って言ったり、グリンダが「Let it go!」と叫んだり、アドリブもあって結構笑えたのも四季にはないおもしろさでした。母も一緒に観てたんですが、「これってさ、ようは桃太郎のアナザーストーリー的な感じで、鬼が実はいい人で村の少女と恋に落ちたり、隣島の漁師と友情育んでた!っていう話よね。」と謎の感想を零していた…ちゃんと筋を把握してるんだろうか…


▽Les Misérables 

No. 1ミュージカルオブ沢庵。レミゼは圧倒的に1番大好きな作品です。

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5列目どセンっていう超良席で観れました、ありがとう。もう何に感謝すればいいのかわかんないけど、みんな、ありがとう。

今回のポイントはやっぱり

旧演出だーーーーーーっっ!!


回る盆舞台だーーーーっ!!


ってことだと思います。懐かしい。懐かしさで胸いっぱい。レミゼ初見が小学校低学年であらすじ掴むので精一杯だった時も、やっぱりあの盆舞台の演出は印象的だったんですよ。だからやっぱり嬉しかった。レミゼだーーっ!て心底思いました。

・バルジャンは歌声とか歌唱技術で聴かせるっていうより、演技力で魅せるタイプのキャストさんだった。声とか顔もヒュージャックマンに似てる(笑)ラスト天国に召されるシーンの演技は美しくて、清らかで、愛に満ちてて。泣きました。ボロッボロ泣きました。

・ジャベール。かっこよかった。めっちゃめちゃかっこよくて、歌も最高にうまくて、ジャベール♡もっと歌って♡ってなりました(笑)いつも基本的に「あーもうほんとしつこい!」ってジャベールに対して冷たい母もインターバルの時ずっと「素敵!!惚れた!!」と言い続けてたくらい。Starsも自殺のシーンも聴かせる聴かせる聴かせる!って感じで、みんな拍手も忘れるほど聴き入ってた。

・ファンテーヌ。日本版キャストだと1度も泣けたことのない「夢破れて」で既に泣かされた。アンハサウェイの映画版でのこの歌のタイミングって、完全に堕ちきってからだから、激しく感情を露わにして歌えばいいけれど、ミュージカルのタイミングだとその表現がすごく難しい気がする。絶望と悲しみと怒りと、でもまだ少し希望があるんじゃないかという香り。正直日本版キャストだとただか細くメソメソしてる感じがあったけど、今回のファンテは母だった。母の強さと女の弱さや儚さが共存した生きてる女性だったなぁ、と。この歌って、こうやって歌うんだ!っていう衝撃だった…亡くなるシーンも私はずっと泣いてました。

・マリウス。超歌うまい!!!しかも容姿もTHEマリウスで、マリウスポンメルシーって感じで、おぼっちゃんで鈍感でひどくて、でもいい奴で……「カフェソング」で涙を流しながら歌う姿、その声はマリウスそのものでほんとに感動しました!!!!マリウスすごい!!!すごかった!!!!でも天使感はいっくんのほうが勝ってたよ!(何の勝負)
エポちゃんがすっごく背が小さかったから、いっつも身を屈めてエポとやりとりしてるのが胸キュンでした……

・エポニーヌ。私この子は出てきただけで泣きます。そのくらいエポに涙腺弱いです。ちっちゃくて可愛かった。やっぱり新演出のピキッとした赤い帽子も可愛いけど、古ぼけた帽子の方がリアリティーはあっていいよね。「追いかけるだけの悲しみは 強く清らかな悲しみは」ってコブクロさんの名曲ありますけど、ほんとエポニーヌの恋はそれなんだよ強く清らか。
あなたは悲しそうね。私、あなたの嬉しそうな様子が見たいの。ただ、笑顔を見せてくれると約束して。あなたが笑って“そうか!それは良かった!”って言うところが見たいの

こんな優しい子なのに、運命はかくも残酷なのか…と涙せずにはいられない。マリウス!!気づけよ!!!って叫びたかった。その小さい身体からどうしてそんな声が出るんだ?!っていうくらい迫力のある素晴らしい演技でした!


・ガブローシュがね!もう!かっわいくて、ちょーかっこよかった!!!私が舞台で1番ずっと見つめてたのはガブローシュだってくらいだったよ!!

終演後も真っ先に呟いた感想がこれだった。もう辛いくらい可愛かった。しかも2度目のカテコでバルジャンのとこに走ってきて抱きついてて。その抱きつき方が、トコトコトコ、ギュッ♡って感じじゃなくて、ターーッッてきて跳ねるかのようにギューッて抱きついててもうやめてくれ。かわいすぎる。幕降りるときもニコニコ客席に手を振っててもう振り返したかった。万歳。フランス万歳。(違)


キャストについて語るのはここまでにしておこう止まらない止まらない。でも日本版無いよね?!って萌えたのは民衆の歌のシーンで盆回る時にアンジョルラスとグランテールが手を握り合って、頑張ろうみたいにしてるんだけど、手放したらグランテールがアンジョルラスに投げチューしたシーン。な に あ れ。ホモか。投げチューゥゥ………


色々書いたけれどやっぱりレミゼ最高だった。

ほんとに幸せな観劇体験でした!!!


3つの作品をウエストエンドで観て、改めてレベルの高さを実感しました。創り上げられた物の完成度の高さには感動しかなくて、そこには言葉の壁とかもないんだな、と。成長していく楽しさとは違う、常に100点な舞台もそれはそれですごく楽しい。素晴らしい体験ができたな、と思います。次行った時はキャッツやライオンキング観たい!また次回があることを祈るばかりです!!


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長々お付き合いいただき、ありがとうございました!!