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銀河の中心で愛に溺れて

タカラヅカとジャニーズと…とにかくひたすら脳内お花畑

二隻の舟〜てるみりというトップコンビ〜

宝塚

先日凰稀かなめさんの最後の宝塚でのお茶会が終わりました……海外にいることもあって参加できた訳ではないので、レポを読んだ。それ以来、ずっと考えてます。てるみりってなんだったのかなって。

 
"てるみり"について全く知らない方に説明しておくと、"てるみり"とは宝塚歌劇団宙組トップコンビ、凰稀かなめさんと実咲凜音さんのことです。宝塚は各組にトップコンビというものがいて、"基本的に"この2人が主演男役、そして主演娘役として舞台を創り上げていく。基本的に、ね。基本的に(宙担にとってここ重要)
173cmの長身、小顔、驚異的な手足の長さを活かした美しいビジュアル、現代的なオーラ、情熱に満ちた芝居を持ち味とする凰稀かなめちゃんと、歌・ダンス・芝居と三拍子揃いしかもかわいい実咲凜音ちゃんの2人が、出逢い、そして歩んだ2年と5ヶ月(予定)を私なりに振り返ってみたい!!!と決めたので、よし、語るぞーーーッッッ!
 
2012年5月末付でみりおんが宙組に移動してきて、2人の歩みは始まります。一方は花娘としてヒロインロードまっしぐら、一方は雪組星組と2回の組替えを経ているという2人だから、基本的に劇団にトップコンビになれって言われるまで絡みはなかったと思うんだけど、どうでもいい話ですが私この慣れないトップコンビの新婚感超好きです。男役がちょっと戸惑いながらもやはり年上こその余裕とリードを見せて、娘役はひたすら着いて行きます!!って一生懸命見上げてる感じ。もちろん何回か組んだことある〜〜みたいな、もうキス経験も豊富です!(語弊)っていう2人がトップになるのも楽しくていいけど、「"今まで"がない分、これからを大事に、愛されるコンビになろうね(大意)」「はい、どこまでも着いていきます♡(大意)」っていうやりとり死ぬほど萌える。やっぱトップコンビって女子の夢詰まってる、最高。
 
2012年7月、2人は宝塚大劇場でお披露目公演「銀河英雄伝説」を上演し、博多座での銀英伝、大劇場モンテ、全ツうたかた、大劇場風共、中日キャパ、大劇場ベルばら、そしてかなめちゃんの退団公演であるグスタフと計8公演を共にしてきました。この演目をどう捉えるかは人次第だと思うんですよね〜。量的にも、内容的にも。もちろん私はかなめちゃんが贔屓だからもっとトップとしての作品を観たかったと思うし、みりおんとももっとガッツリ絡んで欲しかった。2人が主演男役、娘役として臨んだ5つの大劇場作品のうち2つがほとんど絡みが無かったというのはてるみり担の視点から言えば悔しいとしか言えないですわ、ハイ。みりおんは「2作少し離れてみて学ぶことも多かった(大意)」みたいに言ってますけど、それ言わせていいのかい?!トップ娘役に!!!と思う。こんな出来のいい娘役を雑に扱ってるとほんとに良い娘役育たなくなっちゃうし、宝塚にとっても大きな損失だよ…わりとマジで。
100年という時間と劇団に関わる人々の情熱が生み出した傑作「ベルサイユのばら」「風と共に去りぬ」の2作品の大劇場公演を宙組に担わせたことは劇団のかなめちゃんへの信頼が故だ、と思うけれど、ならば私はみりおんのスカーレットが観たかった。まぁ様、かいちゃんの演じたスカーレットはもちろんとても良かったし、2人にとって女役を演じた経験はとても大きかったと思うけれど、経験の為に1人の素晴らしい娘役の才能が発揮しきれなかったと思うととても残念。だから私は2人の大劇場作品の中では圧倒的にモンテクリスト伯が好きだし、全部を含めたら全ツのうたかたの恋が好き。男役・凰稀かなめの代表作はオスカルとレットバトラーだと言われていくのかもしれないけれど、それでも私はかなめちゃんのルドルフが大好きだったし、みりおんのマリーが大好きだったんですよ!!!!ナウオンかなにかで「りかさんのビジュアルが美しくて…」と褒める下級生に、すごく難しくてやりにくい役だとかなめちゃんが答えていたのがとても印象に残ってるけど、役との向き合い方に悩む凰稀かなめの姿が逆にルドルフという悩み多き皇太子の姿と重なって、宿命を背負った血を引く哀しさが滲んでいたと思います。みりおんの演じるマリーも、かなめちゃんがみりおんをお姫さま抱っこするシーンで、少し怯えたような、でもとても幸せそうな瞳でかなめルドルフを見つめていて、その瞳に実咲凜音という娘役の芝居力を見た気がした。だから本当に宙組全ツのうたかたはおすすめ。そもそも「うたかたの恋」は宝塚歌劇の誇る名作のひとつなので、初めて宝塚を観るという人も親しみやすい話なはずです、宝塚の煌びやかで豪華絢爛な世界観はとても大切にされつつ、作品としての深みもあるのでぜひぜひご覧くださいまし。

 

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話は大きく変わりますが、「二隻の舟」という歌をご存知ですか?中島みゆきさんのあまり知られていない名曲なんですけど、私はこの歌がとっても好きです。私はもともと中島みゆきさんのファンで2年に1回くらいのペースで、コンサートや夜会に行くんですが、この歌は夜会のテーマ曲として必ず歌われている曲です。
 
私は以前Twitterで元雪組トップコンビえりあゆについてこのように呟いたことがあります。
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えりあゆ添い遂げ同時退団という2人の選んだ道について考えながら名曲「糸」を聴いていたら、うわぁ、なんてこの曲ってえりあゆそのものなんだろう…!みたいにすっごい感動した。「会うべき糸に 出合えることを 人は仕合わせと呼びます」ってなんなんだこの名言!!!!ってなった。そのくらいえりあゆは愛に満ちていて、ラブラブで、うん、素晴らしいトップコンビでした。
 
 
同じようにてるみりについて考えていた時、ふと浮かんだのがこの「二隻の舟」。
 
おまえとわたしは たとえば二隻の舟
暗い海を渡ってゆく ひとつひとつの舟
互いの姿は波に隔てられても 同じ歌を歌いながらゆく 二隻の舟

 

敢えなくわたしが 波に砕ける日には
どこかでおまえの舟が かすかにきしむだろう 
それだけのことで わたしは海をゆけるよ 
たとえ舫い網は切れて 嵐に飲まれても
 
風は強く波は高く 闇は深く 星も見えない
 
風は強く波は高く 暗い海は果てるともなく
 
風の中で波の中で たかが愛は 木の葉のように 
わたしたちは二隻の舟 ひとつずつの そしてひとつの   
わたしたちは二隻の舟

 

てるみりの2人は決していつも2人でラブラブべったりしてた訳じゃなかったから、不仲説が囁かれたこともあったし、不遇だ不遇だと言われ続けてきた。けれどみりおんからかなめちゃんへの言葉はもちろんのこと、冷たいと言われているかなめちゃんからみりおんへの言葉は「愛」というより「深い信頼」に溢れているように思えてならないんです。

 

「私はりおんのことを絶対に信じているし、りおんのことを一番理解してあげたい。常に綺麗でいさせてあげたい。そう思う。」

 

「普段の私とりおんはべったりという感じではなくても、お互いのことをちゃんと中で思っているというか。そういうのが、この作品の中でのダンテスとメルセデスの関係に合ってるいるんじゃないかなと思います。」

 

「私もいっぱい(実咲に)ぶつかり合いたいと思ってる。でもりおんのことは信頼しているから、りおんの隣には私がいて、私の隣にはりおんがいること、それだけはお互い、絶対に忘れないでやっていこうね。」

 

 りおんへ 不器用さんなところもあるけれど、一生懸命頑張ってる姿が可愛らしいりおん。より良い舞台を創るためにこれから悩むこともあるかもしれないけれど、どんな時もりおんの隣には私がいるということだけは忘れないでね。

 

いつも隣にいる、トップに就任した頃のインタビューでかなめちゃんは繰り返しこの言葉を口にしているけれど、でも、私も2人の舞台での絡みの少なさやツンツンしたかなめちゃんの態度に「ほんとに大丈夫か…?!?!」と正直不安になった夜もありました。もちろんそれがてるみりなんだ、と受け入れてきたけれど、かなめちゃんの退団公演のポスターも娘1としては扱いも微妙で、史実を調べてみたらかなめちゃんとみりおんは夫婦だけど不仲な役だなんてそんな…!!って感じでもう泣きたい泣きたいィィってなっていた。

 

そこで、冒頭の凰稀かなめ、宝塚での最後のお茶会に話が戻るんですよ。かなめちゃんがみりおんへの想いをはっきりと言葉にした、奇跡のお茶会の話に。

全てるみり担が神に感謝した奇跡のお茶会の話に!!!(既に号泣)

 
レポを色々読んでまとめると、かなめちゃんはこんな感じでみりおんのことを語ったそう。

 

今までよく私に着いてきてくれたと思う。私はりおん以上にりおんのことを思っていて、もっと良くなるようにもっと綺麗になるようにとても厳しくした。今回私は卒業、りおんは残るという決断をして、やりたいことがあると言っていたので、まぁくんを支えられるように2年もトップをやっているのだから今のうちに失敗はすべてしておけと言っている。りおんにはすごく感謝してる。

 

私はりおん以上にりおんのことを想っていて

 

泣いた。号泣した。iPhoneの画面が涙でぼやけた。小泉純一郎風に言うなら、「感動した!!!!」ってやつだけど、そんなもんじゃないんだよなもう今までの全てが報われた感じ。別に私、てるみりの為に何かしたかって何もしてなくて、ただ幸せ分けてもらってただけなんだけど、謎の達成感と謎の報われ感と多大なる幸せに満ちました。フルでした。

 

私はりおん以上にりおんのことを想っていて(嬉しいから何度でも言う)

 
2人はきっと50年後に語られるようなゴールデンコンビでは無いと思います。宝塚100周年を飾ったゴールデンコンビはちえねねだったとこれから言われ続けてくんだろうなって思います。もちろん彼女たちはそれに値するトップコンビだったと思いますし。でも、そんなのどうでもいいな!!って最近すごく感じるようになった。誰がゴールデンコンビか、誰がトップオブトップか、そんなことってどうでもよくて、どんなに時が流れても私は娘に「てるみりが好きでね」って話すだろうし、私の心の中じゃ2人はずっとゴールデンコンビだし。
 
ラブラブなオーラを放ち、常に共に歩み続けるもの、それを模範的なトップコンビとするなら、2人はその枠から少し外れるのかもしれないけれど。でも本当の夫婦は1人でも生きていける人同士が寄り添いあって歩むものだと思うから、そういう意味では2人は1人ずつの、そして1つのトップだったと思うし、二隻の舟だったんだと思います。前にかなめちゃんがづっくんのとの関係を「ニコイチ」って言ってたことあるけど、てるきたがニコイチなら、てるみりは「2分の2」なのかなって思う。「1」じゃなくて「2分の2」。少し離れたところにいた時も2人はいつも同じ歌を歌いながら歩んでいたし、「たかが愛」を超えた深いもので繋がっていたんじゃないかな、と。あくまで想像だけど。あくまで、だけど。
 
 
 
来年の2月以降も宙組の歩みは続いていきます。まぁ様とみりおんの2人によって、また新しい道が拓けてくる。でも、きっとその舞台から私は感じるんだろうなぁ。私の大好きな人がこの2人に、組子のみんなに残していった大きな愛と夢を。